「ご覧よ」
青い瞳が向いた先を追って、ホルストは眼を細める。白んだ空と黒く塗りつぶされた地平、その境界。
ちかり、と。さした光があっという間に光度を増す。溢れる光、目覚めゆく地平。
「日の出だ」
ゆっくりと姿を顕してくる太陽は眩しすぎて、手をかざして、更に顔を背けたホルストとは違い、ミロクは未だ地平へと眼を向けている。
どことなく機嫌の良い彼の顔にも日が差して、瞼が頬が橙色に染まる。
そうですね、君は変わりゆくものが好きだから。
でも私はどちらかといえば、この一瞬だけを切り取って大事にとっておきたいのです。
(この一瞬が永遠になればいいのに)
青い瞳が向いた先を追って、ホルストは眼を細める。白んだ空と黒く塗りつぶされた地平、その境界。
ちかり、と。さした光があっという間に光度を増す。溢れる光、目覚めゆく地平。
「日の出だ」
ゆっくりと姿を顕してくる太陽は眩しすぎて、手をかざして、更に顔を背けたホルストとは違い、ミロクは未だ地平へと眼を向けている。
どことなく機嫌の良い彼の顔にも日が差して、瞼が頬が橙色に染まる。
そうですね、君は変わりゆくものが好きだから。
でも私はどちらかといえば、この一瞬だけを切り取って大事にとっておきたいのです。
(この一瞬が永遠になればいいのに)
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( 2009/01/01)
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