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2024/09/23

 それは肩の辺り、心臓よりも少し逸れた胸の左側に、小さな火傷としてあった。
 たった一撃。
 流血はなく、打撲すらなく。
 けれどたったその一撃が、少女の命を奪った。



 許せなかったんだ。
 彼女を襲った鬼が、じゃない。
 それを止められなかった自分が。間に合わなかった甘さが。


 その言葉に籠められた重さも大切さも尊さも、理解しているつもりだ。
 だからこそ軽々しく手を出すべきではないと、先生は言った。
 倫を守るというのは、優しくあることとは違う。
 例えば病を癒すこと、呪いを解くことと違って、失われた形のない物を取り戻すのは、その理由に関わらずとても重い責任が伴う。
 神の力で命を扱うのは、ただの傲慢だ。


 けど助けられなかったのは俺で、見捨てられなかったのも俺だから。
 お咎めなんて関係ない。
 何だってする、身を削って差し出せと言うのなら、いくらでも。

 だから、どうか、どうかもう一度。

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 書いた後に気付きましたけど、メリルさんは一度もお亡くなりになってないよ!ただちょっと死にかけただけですよ……!
 わー、ごめんなさい、把握しきっていなかった……!

 神羅は神様でも蘇生は出来ない、のかな。
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2008/10/22
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