忘れられるわけがない。
明らかな有機を感じさせる滑らかさの鱗に縁取られた口がぱかりと開く。赤黒くぬめる口内に、真っ赤に熱した火掻き棒のような色をした舌が踊る。見通せはしないはずの喉の奥まで紫色の血管が走っているのが見えたのは、その更に奥、腹へと続く落ち窪んだ場所に橙色の光が灯ったからだ。
嫌というほど見た光。聖騎士の盾を焦がし、放たれた矢を鏃になるまで燃やし尽くしたそれは、ぽ、と喉に宿るなり、更に奥から吹き上げてきた炎で急速に大きさを増した。一秒にも満たない間に、膨らんでいた火蜥蜴の腹が蠕動する。
それを覗き込んでいた。
覗き込める位置に、居た
明らかな有機を感じさせる滑らかさの鱗に縁取られた口がぱかりと開く。赤黒くぬめる口内に、真っ赤に熱した火掻き棒のような色をした舌が踊る。見通せはしないはずの喉の奥まで紫色の血管が走っているのが見えたのは、その更に奥、腹へと続く落ち窪んだ場所に橙色の光が灯ったからだ。
嫌というほど見た光。聖騎士の盾を焦がし、放たれた矢を鏃になるまで燃やし尽くしたそれは、ぽ、と喉に宿るなり、更に奥から吹き上げてきた炎で急速に大きさを増した。一秒にも満たない間に、膨らんでいた火蜥蜴の腹が蠕動する。
それを覗き込んでいた。
覗き込める位置に、居た
当時はカスメやってた灰鳥の人。意識が途切れる数瞬前。
何か臨場感とか緊迫感を書きたかったんだと思われますが……
灰鳥さんはこの時火の粉吸い込んで喉をやってます。
何か臨場感とか緊迫感を書きたかったんだと思われますが……
灰鳥さんはこの時火の粉吸い込んで喉をやってます。
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( 2012/08/30)
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