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2024/09/23

「……ファーラ様……紅茶をお持ちしました」
「……ありがとう」
「…………」
「…………」
「……あの、ファーラ様、ファーラ様は正しい判断をなされました。もしあそこで戦わなければ、……私達は今ここにおりません」
「いいえ。……ゲートキーパーに敵と認識された時点で、正しい判断とは言えません。私達はあの部屋に踏み込むべきではなかったのです」
「ですが、それはあの将軍の罠の、」
「将軍は海都の方です。私達は海都の意とは逆のことをしようとしているのですから、あの方には多少悪辣な手段を使われても仕方がありません」
「でも……いいえ、だからこそ深王様はファーラ様を責めませんでした。あの状況では……ゲートキーパーと戦わざるを得なかったと解ってくださったのです」
「……そのことです、メリッサ」
「え?」
「深王様は私達を責めませんでした」
「……はい」
「私、叱責されると思っていました。私達の失態を咎められると」
「ええと……深王様はお優しいと言うことでしょうか……?」
「そうかも知れません。そうでないのかも知れません。いずれにしろ、私達はあの方に対する認識を改めなければなりません」
「…………?」
「私達は責められるだろうと思っていました。けれど深王様は私達の予想とは違うことをなさった」
「はい……それがどうかなさいましたか?」
「考えても見てください。あの方は私達から深都の王としての敬意を受けていることを知っていました。敬意を持っている相手から寛大な処置を受ける――受けた方はどう思うでしょうね」
「あ……」
「心動くでしょう?この方のために働こうと」
「では、今回のことは私達を変わらず深都に協力させるために……?」
「さあ。それだけとは思いたくはありませんが。…………いずれにしろ、負けましたわ、私。度量と――格の違いを示されてしまいましたね」
「……そんなことを仰らないでください。私のお仕えする姫様は……ファーラ様だけです……」
「ええ。……ですからこれからは気を引き締めて行かなくてはね。
 ゲートキーパーが戻るまでの2週間……私達で門番の代わりに、フカビトを封じ込めなくてはなりません。
 ――王家の誇りにかけて、失態は二度は繰り返さない。私が失敗せぬように……ついてきてくれますね?メリッサ」
「――はい!」

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 腹芸というか、心理戦というか、そういうのが好きでたまりません……
 いつかそんな話が書ける力量が身につくと良いね……

 ええと、金姫とアリス。ゲートキーパー戦が終わった辺り。
 SS書いたりミッションと時系列を整理したりして思ったんですが、うちのギルド、この辺にイベント詰め込みすぎだろう……まあ実際のシナリオもこの辺からぎゅっと詰まってくるので仕方のない話なのかも知れませんが……

 ええと、なんと言いますか、深王様が好きです。
 金姫もうちの子として非常に可愛いので、金姫にはやり手であって欲しいですが、深王様には更にその上を行って欲しい。
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2010/05/31
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