「――ただいま」
「お帰り。……どこ、行ってたの?」
「ちょっとね、聞き込み」
「聞き込み?」
「ちょっとさ、詳しそうな奴が、アマラントスについて何か知ってるんじゃないかなーって」
「? アマラントスって……あの神殿に生えてたヤツでしょ?」
「そ。――正直なところさ、わたし等はあの草についてなーんにも知らんでしょ。毒草だってのだって、深王陛下のお言葉以外の根拠はないでしょ? アマラントスが本当はどういう草なのか、他に知りようがないけど、もし本当は毒草じゃなかったら?」
「……って、例えば?」
「んー……毒草だと思われてたけど、実はここ100年の間にアマラントスの有効な活用法が見つかって、体の弱い人間のお姫様がそれを利用している――とかそんなことがあったら、なんてね」
「――!! ツツガ、その詳しそうな人に聞いてきたんだよね?なんて言ってたの!?」
「知らないって」
「知らな……ええぇー……」
「神殿に生えてたのはホントみたい。でも昔話で聞くくらいで、どういう草なのか詳しいことは知らないってさ」
「なんだ……そっか……」
「ん。……ねぇタンジェリン、良かったねぇ?」
「何が?」
「もしもさ、アマラントスは人にとっては毒にしかならない花です――なんて言われたらさ、わたし等、明日にでもお姫様を殺しにいかなきゃならないじゃない」
「お帰り。……どこ、行ってたの?」
「ちょっとね、聞き込み」
「聞き込み?」
「ちょっとさ、詳しそうな奴が、アマラントスについて何か知ってるんじゃないかなーって」
「? アマラントスって……あの神殿に生えてたヤツでしょ?」
「そ。――正直なところさ、わたし等はあの草についてなーんにも知らんでしょ。毒草だってのだって、深王陛下のお言葉以外の根拠はないでしょ? アマラントスが本当はどういう草なのか、他に知りようがないけど、もし本当は毒草じゃなかったら?」
「……って、例えば?」
「んー……毒草だと思われてたけど、実はここ100年の間にアマラントスの有効な活用法が見つかって、体の弱い人間のお姫様がそれを利用している――とかそんなことがあったら、なんてね」
「――!! ツツガ、その詳しそうな人に聞いてきたんだよね?なんて言ってたの!?」
「知らないって」
「知らな……ええぇー……」
「神殿に生えてたのはホントみたい。でも昔話で聞くくらいで、どういう草なのか詳しいことは知らないってさ」
「なんだ……そっか……」
「ん。……ねぇタンジェリン、良かったねぇ?」
「何が?」
「もしもさ、アマラントスは人にとっては毒にしかならない花です――なんて言われたらさ、わたし等、明日にでもお姫様を殺しにいかなきゃならないじゃない」
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( 2010/11/04)
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