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2024/09/23
 神羅

 ステンドグラスは鮮やかに、けれど確実に光の力強さを奪って、堂内は薄暗い。硝子越しの光を浴びた十字架からの影が、狭い堂内の信徒席を横切って足下に伸びていた。
 整然と連なった椅子の間へと足を踏み出せば、祈りが昇るようにと高く作られた天井には、賛美歌ではなく靴音が響いた。
 導きを与える父も、告解を行う信徒も、ここには居ない。
 触れることを許さない絶対のもののように、十字架は堂内に屹立している。
 それは彼の知る神によく似て、けれどまったく違うものだ。
 この土地の人々の信仰を否定する気はないが、それでもこの羽根負う人々の神と、彼の知る神との差異は、世界を統べる存在を知る彼の目から見れば酷くもどかしい。
 この地の人々も、かつては確かに知っていたのだ。
 世界を統べる圧倒的な存在。生みだし、壊す。そうして世界を管理する存在の姿を。
 けれどいつの間にか違ってしまった。
 一つのことを長く伝えてゆくには、人という種族は短命で、また多くを知りすぎていた。
 姿を変えて行き着く先の神は、どんな姿をしているのだろう。

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 司祭と書こうか父と書こうか迷った末に、やっぱり飛天はカトリック寄りだと思うので、神父様だろうと思って父って書いてみました。
 あ、でも拙宅の飛天宗教はカトリックではありません……様式はカトリックに似たカスタム宗教です。
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2008/11/16
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