「アマラントス?」
「そ。あんたなら毒草にも詳しいかと思ってさ。聞いたことない?」
妙に懐かしい気のする名前を口の中で繰り返し、とりあえずうちの在庫にはない、と答えかけたところで、告げられた花の名と記憶が繋がった。
「ありますよ。昔はこの辺にも生えてたらしいけど、今は無くなっちまったって話。俺も見たことはないですよ」
ふぅん、と意味深に黒髪の女は呟いて、考え込むように目を伏せる。少し前から顔を出すようになった、常連客の一人だ。随分と若く見えるが、今は剥き出しになっている二の腕には、遠方の山岳地帯の僧院の風習だという刺青――薬師の資格を持つ者であることを示す墨が入っている。見たところ偽物には見えないのだが、まだ二十かそこらにしか見えない彼女が、どうやってこの年でそんな資格を持つに至ったのかは少し気になるところだ。もっとも、ここアーモロードでそんな詮索は野暮であるから、気になることとして頭の隅に留めておくに限るが。
「じゃあさ、そのアマラントスがどういう薬になるか――とかは?」
「いや、その辺は解らんね。むしろ毒草だっつうのも今知ったくらいで。……「アマラントス」ってのは、この辺の昔話に出てくる花なんですよ。神殿の周りに群生してたらしいですが、地震で神殿ごと海の底に沈んじまったらしい。この辺からなくなったのも、その地震で群生地が消えたのが大きかったんじゃないかと――まあ、最後は素人の予想なんで話半分に」
「そ。あんたなら毒草にも詳しいかと思ってさ。聞いたことない?」
妙に懐かしい気のする名前を口の中で繰り返し、とりあえずうちの在庫にはない、と答えかけたところで、告げられた花の名と記憶が繋がった。
「ありますよ。昔はこの辺にも生えてたらしいけど、今は無くなっちまったって話。俺も見たことはないですよ」
ふぅん、と意味深に黒髪の女は呟いて、考え込むように目を伏せる。少し前から顔を出すようになった、常連客の一人だ。随分と若く見えるが、今は剥き出しになっている二の腕には、遠方の山岳地帯の僧院の風習だという刺青――薬師の資格を持つ者であることを示す墨が入っている。見たところ偽物には見えないのだが、まだ二十かそこらにしか見えない彼女が、どうやってこの年でそんな資格を持つに至ったのかは少し気になるところだ。もっとも、ここアーモロードでそんな詮索は野暮であるから、気になることとして頭の隅に留めておくに限るが。
「じゃあさ、そのアマラントスがどういう薬になるか――とかは?」
「いや、その辺は解らんね。むしろ毒草だっつうのも今知ったくらいで。……「アマラントス」ってのは、この辺の昔話に出てくる花なんですよ。神殿の周りに群生してたらしいですが、地震で神殿ごと海の底に沈んじまったらしい。この辺からなくなったのも、その地震で群生地が消えたのが大きかったんじゃないかと――まあ、最後は素人の予想なんで話半分に」
眼鏡バリYとモン子たん。
……おかしいな、もうちょっと書きたいことがあったハズなんですが、思い出せない……
とりあえず口調だけでも決めようと書き出したはいいものの、着地点を見失っております。後で書き直したい……
……おかしいな、もうちょっと書きたいことがあったハズなんですが、思い出せない……
とりあえず口調だけでも決めようと書き出したはいいものの、着地点を見失っております。後で書き直したい……
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( 2010/08/19)
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