由来はSQ3ですが、1．5通り越して既に1じゃ(ry
　来週に備えて経緯を語るよ第2弾です。
　と言っても時系列を明らかにしていない今の状況ではさっぱりわけのわからない話ですので、とりあえず某案内人氏の親御様へ捧ぐ。

「……なあ」
「何かね」
「さっきの話だけどな。……幾ら元老院関係者っつったって、例の花の件を教えたのはマズくないか」
「まずい、とは？」
「すっ惚けるな、喋った本人がまずくないかって話だよ。守秘義務ってのがあるだろうが」
「あるにはあるが――彼は職務上知り得たことを一般に公開しない義務と共に、元老院認定の機関から要請があった場合には、情報開示する義務も負っている。――重大な問題にはならんと思うが」
「そう、か……」
「それよりも、だ」
「ん？」
「私はその『元老院関係者』というのが気になるね。彼が言うにはゼオルート、と名乗っているそうだが……その人物、自分の名は明かしても、自分の所属は明かしていないようじゃないか」
「おい、じゃあまさか賊の――」
「いや、それはないだろう。……よほどの馬鹿か剛胆でもない限り、情報を引き出すために元老院の名を出したりはすまいよ。何しろ向こうは花屋のバックに何が居るかを知らないのだからな。元老院の名を出したところで、花屋本人が元老院直属だったりすれば目も当てられまい。……まあ可能性がないでもないが、顔が割れている。どうとでもなるさ。
それよりも――所属を明かさなかったのは、偽っていたからではなく、容易に名前を出すわけにいかない人物が背後にいるのではないかと――そんなことをふと、考えてね」
「……そんなヤツが部下使って花の情報引き出してどうすんだ？」
「さて……最良から最悪まで可能性は幾つもあるが、お前は聞きたくないだろう。とにかく、そのゼオルートというのがどこと繋がりのある人物なのか、早急に洗わせよう。――ああ、何かね。……アポは入っていなかったはずだが。いや、いい、通してくれたまえ。……悪いが、少々席を外してくれるか？」

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　認定機関に対しては情報開示の義務が～とか言いつつも、ソムニフェルムの場所だけは開示の内容には当てはまりません。そもそも彼等はお役目に就くときに、花の場所を絶対にあかさないことを宣誓してます。勿論叔父さんも、甥っ子以外に話したことはない。話さなかったからあんな目に遭ったのだけれど。
　ただし親友には、大まかな位置だけこっそり教えてます。もし帰ってこなかったら、その辺探してくれ。ボタンの一つくらいは落ちてるかも知れない、って。

　この時点では二人とも知る由もありませんが、ナサニール氏が招き入れたのは、ゼオルートさんと繋がりのある某下院議員の使いの人。
　その議員さんというのはナサニール氏も知ってる人物なんですが、喰えない人だと評判で。

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「……なんだ、話、もう終わったのか？ 随分早いな」
「いや、終わってはいないんだが……ゼスラン」
「……何だよお前、顔怖いぞ」
「君の甥っ子は、凄いものを呼び込んできたぞ」