『私から去るなど許さない』
即位したその式典の直後、言祝ぎと共に突きつけた言葉に、王はそう答えた。
「『私から去るなど許さない』……そう、言われましたね」
「ああ。……今問われてもまったく同じことを答えるよ、私は」
ふわりと微笑んだ顔は、虫も殺さぬかに見えるのに、
「私から去るくらいなら、今代限りでお前を殺そう」
「……貴方はなんて情が深いのでしょうね」
言葉と共に仰ぎ見た空は抜けるように青い。目の前に広がる自由の前で、飛び立つこともせず抜けそうに緩い拘束にそれでも捕らわれている。
「私のために死ねばいい」
睦言にも似た囁きにナルサスは笑った。
「私はそう簡単には死にませんよ?」
「ではそれだけの状況を用意しよう」
「国を荒らす貴方など見たくはありません」
「ではお前は私に殺されてくれるのかね?」
「貴方がこの世界から去ろうとするその時になら、喜んで」
即位したその式典の直後、言祝ぎと共に突きつけた言葉に、王はそう答えた。
「『私から去るなど許さない』……そう、言われましたね」
「ああ。……今問われてもまったく同じことを答えるよ、私は」
ふわりと微笑んだ顔は、虫も殺さぬかに見えるのに、
「私から去るくらいなら、今代限りでお前を殺そう」
「……貴方はなんて情が深いのでしょうね」
言葉と共に仰ぎ見た空は抜けるように青い。目の前に広がる自由の前で、飛び立つこともせず抜けそうに緩い拘束にそれでも捕らわれている。
「私のために死ねばいい」
睦言にも似た囁きにナルサスは笑った。
「私はそう簡単には死にませんよ?」
「ではそれだけの状況を用意しよう」
「国を荒らす貴方など見たくはありません」
「ではお前は私に殺されてくれるのかね?」
「貴方がこの世界から去ろうとするその時になら、喜んで」
「ストック」を引っ張ったメルナル(のつもり)。
実はナル氏は別に受でも良いんじゃないかと常々思っていたのですが、最近になって漸く「我が家のナル氏は受けにならない」事が判明。「攻めではない」ことは出来るけれど「受」になってくれないです。そう言うわけなので今回はメル様に攻を演じていただきました。
それにしても飛天の男性諸氏は芝居じみた台詞がよく似合います。多分ギーファも似合うことでしょう。
……たまに、髭=飛天説って侮れないのではないかなぁと思います。
実はナル氏は別に受でも良いんじゃないかと常々思っていたのですが、最近になって漸く「我が家のナル氏は受けにならない」事が判明。「攻めではない」ことは出来るけれど「受」になってくれないです。そう言うわけなので今回はメル様に攻を演じていただきました。
それにしても飛天の男性諸氏は芝居じみた台詞がよく似合います。多分ギーファも似合うことでしょう。
……たまに、髭=飛天説って侮れないのではないかなぁと思います。
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( 2006/04/06)
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