「貴方がサイアスに剣を教えていると聞きました」
「お聞きになりましたか。いやはや、年寄りの冷や水でございます」
「老いてもなお教えを請いにくる人がいるだなんて、素晴らしいじゃないですか。それに剣聖の手ほどきです、シェイドも喜んでいるのでは?」
「さて、頼むとは言われましたが、間諜時代のことは喋るなと厳重に釘を刺されてしまいました」
「素直じゃない人ですね。でも、そのことはサイアスも知っているでしょう。今更何故?」
「間諜として潜り込んだことではなく、その間にしでかしたあれやこれやのことかと」
「ああ……あれやこれや、ですか……それはともかく、どうです、弟子に見込みはありそうですか」
「好きこそ物の上手なれと申しますな」
「それは良かった。でも出来れば剣だけでなく、紅茶の淹れ方も教えてあげてください。僕、シープの淹れた紅茶好きなんです。彼も覚えたら、きっと役に立ちますから」
「お聞きになりましたか。いやはや、年寄りの冷や水でございます」
「老いてもなお教えを請いにくる人がいるだなんて、素晴らしいじゃないですか。それに剣聖の手ほどきです、シェイドも喜んでいるのでは?」
「さて、頼むとは言われましたが、間諜時代のことは喋るなと厳重に釘を刺されてしまいました」
「素直じゃない人ですね。でも、そのことはサイアスも知っているでしょう。今更何故?」
「間諜として潜り込んだことではなく、その間にしでかしたあれやこれやのことかと」
「ああ……あれやこれや、ですか……それはともかく、どうです、弟子に見込みはありそうですか」
「好きこそ物の上手なれと申しますな」
「それは良かった。でも出来れば剣だけでなく、紅茶の淹れ方も教えてあげてください。僕、シープの淹れた紅茶好きなんです。彼も覚えたら、きっと役に立ちますから」
剣の道を退いても、余生をのんびり紅茶を淹れながら過ごすというのも良いじゃないですか。老いない彼が紅茶を淹れるときというのは、きっと彼の師とは別のシチュエーションなのだろうけれど。
そういう話が書きたくて撃沈。
そういう話が書きたくて撃沈。
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( 2009/05/14)
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