忌々しい魚の歯が抉った傷は、毒でも噴いたように酷く鬱血して黒い。熱を持った傷に些か荒っぽい手つきで膏薬を盛りながら、まあ酷くやったね、と女は笑った。
「ただの傷だけじゃないだろ、これ」
「この傷を知っているのか」
「そりゃ、わたしがやるのと同じだもの」
傍らに置いた屑籠に右手で膏薬を塗った木べらを突っ込み、左手でガーゼをつまんでツツガは語る。
「何かを攻撃するときには、気合いが要るだろう。あんたの号令みたいなさ。他へ向ける敵意、害意。でもそれが外に出て行かなかったらどうなると思う?」
その傷、とツツガは油の光る傷口を視線で示した。
「爆ぜたろう」
言い当てられて、ミュルメクスは眉を顰める。剣の切っ先が魚の鰓に差しこまれた。肉を絶つ感触。呼応するように弾けた傷。溢れた黒い血。
「敵意の流れを堰き止めて、曲げる。方向を変えて、己の敵意が己を傷つけるんだ」
気をつけな、傷口にぺたりとガーゼが押し当てられた。
「何かを攻撃するってのはね、今のあんたにゃ命取りだ」
「ただの傷だけじゃないだろ、これ」
「この傷を知っているのか」
「そりゃ、わたしがやるのと同じだもの」
傍らに置いた屑籠に右手で膏薬を塗った木べらを突っ込み、左手でガーゼをつまんでツツガは語る。
「何かを攻撃するときには、気合いが要るだろう。あんたの号令みたいなさ。他へ向ける敵意、害意。でもそれが外に出て行かなかったらどうなると思う?」
その傷、とツツガは油の光る傷口を視線で示した。
「爆ぜたろう」
言い当てられて、ミュルメクスは眉を顰める。剣の切っ先が魚の鰓に差しこまれた。肉を絶つ感触。呼応するように弾けた傷。溢れた黒い血。
「敵意の流れを堰き止めて、曲げる。方向を変えて、己の敵意が己を傷つけるんだ」
気をつけな、傷口にぺたりとガーゼが押し当てられた。
「何かを攻撃するってのはね、今のあんたにゃ命取りだ」
じっさいのところあれは故意の自傷とは無縁な人間であるわけですが。
ツツガさんとミュルメクス。治療師と前衛なので比較的こういう場面は多いはず。
実際呪い@世界樹ってどういうシステムなんでしょうねー。
当宅の解釈は上記のような感じです。自分が自分を傷つけている。
しかしライギョはトラウマですよな! 二層のFOEといいライギョといい、呪いは案外めんどくさい。
しかし魚ばっかり呪い技を使ってくるのは何なんですか、恨みでもあるんですかね。あるんでしょうなぁ。
ツツガさんとミュルメクス。治療師と前衛なので比較的こういう場面は多いはず。
実際呪い@世界樹ってどういうシステムなんでしょうねー。
当宅の解釈は上記のような感じです。自分が自分を傷つけている。
しかしライギョはトラウマですよな! 二層のFOEといいライギョといい、呪いは案外めんどくさい。
しかし魚ばっかり呪い技を使ってくるのは何なんですか、恨みでもあるんですかね。あるんでしょうなぁ。
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( 2011/10/18)
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