「……何でさぁ、そんなこと調べんの?」
「何故……と言われましても。これも私の仕事ですから」
「シスターの?」
「そうです」
「……聞くけど、ここの神様は世界を創った……って事になってるんだよね」
「はい。聖書にはそのように書かれておりますね」
「……じゃあさぁ、別に調べなくてもよくない? だって、神様が作ったもの、なんだからさ。妙なことがあって当たり前じゃん」
「……それは、少し違うと思います」
「どう違う?」
「神が世界を作りたもうたのなら、その世界を正確に理解することも、信仰なのではありませんか?」
「…………」
「信仰はオカルトではありません。何が入っているのか解らないパンドラの箱――ではいけないのです」
「開けて出てくるのが災厄でも?」
「ツツガさんは、『パンドラ』が箱を開けたあと、どうなったか知っていますか?」
「……知らない」
「罰されなかったのですよ、彼女は。もっとも、彼女は私達の神話ではありませんが」
「何故……と言われましても。これも私の仕事ですから」
「シスターの?」
「そうです」
「……聞くけど、ここの神様は世界を創った……って事になってるんだよね」
「はい。聖書にはそのように書かれておりますね」
「……じゃあさぁ、別に調べなくてもよくない? だって、神様が作ったもの、なんだからさ。妙なことがあって当たり前じゃん」
「……それは、少し違うと思います」
「どう違う?」
「神が世界を作りたもうたのなら、その世界を正確に理解することも、信仰なのではありませんか?」
「…………」
「信仰はオカルトではありません。何が入っているのか解らないパンドラの箱――ではいけないのです」
「開けて出てくるのが災厄でも?」
「ツツガさんは、『パンドラ』が箱を開けたあと、どうなったか知っていますか?」
「……知らない」
「罰されなかったのですよ、彼女は。もっとも、彼女は私達の神話ではありませんが」
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( 2010/09/25)
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