「ふざけるなよお前!」
荒野に響き渡る大音声で叫ばれて、怯えるより身構えるより、マキシは……面食らった。
鬣を思わせる白い髪を振り立てて、一体何がお気に召さなかったのか、彼女はその馬の蹄で大地を蹴りつける。
「魂轟将ともあろう者が何をしている、見ない間に何だそのなりは!!」
びしり、とマキシ――もとい、マキシの持っている小瓶を指差して、ユニカクロアと名乗った羅震鬼は言った。
声にビリビリと空気すら震えている気がする。いや、手に持った小瓶が振動しているから絶対震えている。硝子窓があったら割れるかも知れない。
誰?彼女。小瓶の中で羽繕いをしていたホルストが言った。
昔同僚だったじゃじゃ馬だ、片耳に指を突っ込んだままのケルベーダが心底面倒臭そうに答えて、我関せずを決め込んだのか、寝そべったままことの成り行きを傍観するつもりらしいミロクが、文字通りだなとどうでもいい感想を述べた。唯一クレアだけが、マスター大丈夫?と声を掛けてくれる。
いいなぁ、瓶の中は気楽で!!何でお前等そんなに緩いんだ。
荒野に響き渡る大音声で叫ばれて、怯えるより身構えるより、マキシは……面食らった。
鬣を思わせる白い髪を振り立てて、一体何がお気に召さなかったのか、彼女はその馬の蹄で大地を蹴りつける。
「魂轟将ともあろう者が何をしている、見ない間に何だそのなりは!!」
びしり、とマキシ――もとい、マキシの持っている小瓶を指差して、ユニカクロアと名乗った羅震鬼は言った。
声にビリビリと空気すら震えている気がする。いや、手に持った小瓶が振動しているから絶対震えている。硝子窓があったら割れるかも知れない。
誰?彼女。小瓶の中で羽繕いをしていたホルストが言った。
昔同僚だったじゃじゃ馬だ、片耳に指を突っ込んだままのケルベーダが心底面倒臭そうに答えて、我関せずを決め込んだのか、寝そべったままことの成り行きを傍観するつもりらしいミロクが、文字通りだなとどうでもいい感想を述べた。唯一クレアだけが、マスター大丈夫?と声を掛けてくれる。
いいなぁ、瓶の中は気楽で!!何でお前等そんなに緩いんだ。
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( 2009/01/13)
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