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2024/09/23

 二弾が出る前にやっておかなければなぁと思ってアクミロです。
 えーと、以前メモで呟いたのを文に起こした感じです。
 事後なのでそういうのお嫌いな方、アクミロは馴染まないなぁという方は進まないでください。

 

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「貴様は私に一体何を求めているのだ」
 くたりと弛緩した姿勢のまま、蒼い視線だけを寄越して男は言った。
「よもや女のような色を見ているわけでもあるまい」
 気怠げに息を吐く。あわせて、肌蹴させられたままの胸が微かに上下した。うっすらと紐の痕が残る手首が緩慢に上がって、汗ばんだ項に一筋張り付いていた髪を剥がす。それらは意図せず見る者の欲を煽るような仕草ではあったが、しかし彼の体のどのパーツをとってみても、女のような柔らかさや、少年のような危うさは欠片もない。
 確かに。アクベンスは思う。己がこの男に求めているのは、柔らかな肌でもぬるい睦言でもない。ましてや好き好んで敵の男を抱く趣味もない。
 では何故彼を抱いたのか。
(……手に入れたかったからだ)
 手に入れて支配したかった。そう、己が求めたのは交歓ではない。従順に手懐けることすら望んではいない。今この形のままの男が欲しかった。だから犯した。それが仮初めの支配であると知りながら。
「聞いてどうする?答えれば求めに応じてくれるのか」
「誰が貴様の望むようになどなるものか」
 間髪を入れず男は言い切り、揃えた指で己の腹を拭う。指先を汚した白を見て、彼は嫌そうに顔をしかめた。
「お前は、」
 手を伸ばしてその手を取る。触れた瞬間、触るなとでも言いたげに腕が振られたが、構わず掴んで引き寄せる。特に考えがあったわけではない。ただそうしたいと思うままに、体液ごと指を口に含んだ。人差し指を柔く食んで、舌先で指の腹から爪の間をなぞった。口腔全体で吸い付くように体液をなめ取ってから、濡れた指を放す。
「……そのまま在ればいい」
 男はいかにも不可解だ、という顔をした。
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2009/06/03
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