卵一つ分の重さだ、と言った人が居た。
それは魂の重さだ。
卵の中にはこれから生まれる魂が入っていて、それの重さなのだという。
御伽噺にあるように、魂はふわふわと軽くて、すぐにどこかへ飛んでいってしまうから、殻でそれを閉じこめておくのだ。
生き物ならば魂を繋ぎ止めているのは心臓で、心臓が止まれば魂が離れて死んでしまう。
だから抜けた魂のぶんだけ、亡骸は軽いのだそうだ。けれど魂はふわふわと浮いているから、それが無くなったぶんだけ死体は重く感じるのだと。
まるでその差を知っているような口ぶりで、言ったのははたして誰だっただろうか。
もっともらしい理屈の言葉は、けれど矛盾に満ちていて、もちろん卵一つ分の重さなんて解るわけがない。
だから少しばかり不謹慎な、戯れの話ではあったのだけれど。
抱き起こした体がとても重い気がするのは疲労の所為だろうか。鎧の所為だろうか?それとも。
ああ、今やっと思い出しました。
戯れに卵一つと言ったのは、ねえ、貴方でしたね。
それは魂の重さだ。
卵の中にはこれから生まれる魂が入っていて、それの重さなのだという。
御伽噺にあるように、魂はふわふわと軽くて、すぐにどこかへ飛んでいってしまうから、殻でそれを閉じこめておくのだ。
生き物ならば魂を繋ぎ止めているのは心臓で、心臓が止まれば魂が離れて死んでしまう。
だから抜けた魂のぶんだけ、亡骸は軽いのだそうだ。けれど魂はふわふわと浮いているから、それが無くなったぶんだけ死体は重く感じるのだと。
まるでその差を知っているような口ぶりで、言ったのははたして誰だっただろうか。
もっともらしい理屈の言葉は、けれど矛盾に満ちていて、もちろん卵一つ分の重さなんて解るわけがない。
だから少しばかり不謹慎な、戯れの話ではあったのだけれど。
抱き起こした体がとても重い気がするのは疲労の所為だろうか。鎧の所為だろうか?それとも。
ああ、今やっと思い出しました。
戯れに卵一つと言ったのは、ねえ、貴方でしたね。
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( 2008/10/05)
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