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2024/09/23

 そろそろこの手の言い訳のネタが尽きてきました。
 そして相変わらず恥ずかしいタイトル&あやしさ極まりない英文。
 ええと、バルバトス×メルキオール、です。
 誰得という感じもいたしますが、俺得なのでまあいいや。

 キスまでしかしてませんけど一応R-16ということでお願いします。

 

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 翼を掠めて回した腕で、腰ごと体を引き寄せた。拒むように身を捩って背けられた顎を、下から捕らえて強引にこちらを向かせる。驚きに瞬かれる緑の瞳を一瞬視界に映して、酒精の残る唇を奪った。

 口を塞がれたままぺろりと口唇を舐められ、反射的に身を引こうとするが、顎と腰を捕らえられていて叶わない。強引な振る舞いに気を奪われ、無防備にもわずかに開いたままだった唇の隙間から押し入るように厚みをもった舌が侵入してきて、メルキオールはわずかな不満を感じながらも瞳を閉じた。視覚を断ち、柔らかく熱い感触を追ってゆく。

 歯列をなぞり、口内をまさぐって絡めとった舌を強く吸い上げると、感じるままに任せていた体には刺激だったのか、腕の中の体は鼻に掛かった吐息を漏らした。それに気をよくして、バルバトスは一度唇を離す。は、と口づけから解放されたメルキオールが息をつく。その唇が言葉を発するよりも早く、バルバトスは逃れられないよう掴んでいた顎を上向けさせると、もう一度角度を変えて口づける。先ほどよりも深く舌を差し入れ、奪うような動きで唇を貪る。
 酒精の名残がすっかり薄れた頃、やっとバルバトスはメルキオールを口づけから開放する。熱っぽい吐息をはいた唇を舐めて、そのまま長椅子に押し倒そうとすると、緑翡翠の色をした瞳が睨んできた。だが、その瞳は口づけの間中瞼に閉ざされていたせいか、はたまた別の理由からか、常よりも潤んだ色をしている。
「性急すぎるよ」
「勿体ねぇだろ?」
 濃い赤を湛えたグラスを避難するように掲げたメルキオールの右手首を捕らえて、机の上へと導く。視界の外に消えたそれには構わず、バルバトスは顔を寄せる。
「ワインよりも良いものが目の前にあるってのに」
 襟元から覗いた首筋に吐息をかけるようにして囁くと、緩やかな苦笑の気配がする。グラスの置かれる音を合図に、バルバトスは腕の中の体を長椅子へと倒した。
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2009/10/14
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